皆様、大変ご無沙汰いたしております。 もろもろ本職の仕事が忙しくなり、メルマガの 発行が事実上途絶えており、心苦しく思っております。 今回は、思い切って、関わっている3種類のメルマガを 合併した形で、同一内容で配信させていただきます。 Blogとの併用も考えたのですが、なかなかピンと来る 形が見えていません。 今回のテーマ: 今年、仕事の関係で学んだこと、考えたこと 自分用リンクとp104.net マンガで学ぶ... 「生き方」の選択 今年、仕事の関係で学んだこと、考えたこと ・WebとJavaScript、CSS  何かWeb関係の作業をするときに、結構JavaScriptを使い ます。細かいページ遷移を制御するとか、サイズ指定で、 ページを開くとか、入力データのチェックとか、そういう ときに、JavaScriptのお世話になります。技術評論社の JavaScriptポケットリファレンスを良く参照しています。 もう3訂版が出ています。  ところが最近、CSSが良く使われるようになって、これ の利用も避けられなくなり、何か参照するものが必要に なりました。  確かに、CSSを使うと、文字のサイズの制御や、画像の 配置などがきめ細かく行なえます。また、従来良く使って いたテーブルによる位置の配置は、時として、隔靴掻痒の 思いがするときがあります。(結局、CSSとテーブルを併用 しているのですが)  それで、同じポケットリファレンスシリーズで、スタイ ルシートの解説書を買って読みました。それなりには、わ かったのですが、それだけでは、すっきりしませんでした。 結局、実例を見て、いろいろ試行錯誤して...  そのあとで、かの有名な「とほほの...」のサイトで もスタイルシートについての解説があり、Web上の検索だけ でも結構勉強できることがわかりました。残念! 買う前 にも調べたのですが... ・音響  仕事の関係で、昔、勉強したFFTなどもおさらいするチャ ンスがありましたが、ビデオのネット配信で、綺麗な音声 収録に大分悩みました。これは、FFTとは多少違う領域の知 識が必要でした。  具体的には、どういう装置を使うか、という問題でしたが、 実際の音のほうがダイナミックレンジが広くて、録音側 は、レンジオーバーと収録音が小さすぎ、の間を行ったり 来たり。  そこで、コンプレッサー、リミッターを入れたり、ハウ リングプロセッサーを入れたり、プリアンプを何台も買っ て見たり、大変な出費でした。 予算も大して無く、資金 繰りも苦しい中で、一つ一つ、いつ買うか、本当に買うか、 悩みました。でも、やり直しが効かない、一回しかないイ ベントの収録なので、どうしても安全策のほうへ行ってし まいます。 買った中では、ハウリングプロセッサーは 役に立ちました。また、意外に、ケーブルとジャックや、 インピーダンスへの配慮が結構大切ですね。  DSPも買ったのですが、うまく使いこなせていません。  マイクもいろいろ買いました。配線が大変なので、ワイ ヤレスを買ったら、音が途切れたり。 結局、Rodeという メーカーのコンデンサーマイクをいろいろ買いまして、 使っています。Rodeのガンマイクは結構便利に使えますね。 (もちろん、定評あるShureも使っています。TVに映るマイ クを見て、Shureのあれだ、と分かるときもあります。)  しかし、この分野はあまり資料が無い様にに感じていま す。単に知らないだけかもしれませんが...買って使っ てみて、向き不向きがわかったり。結果、今は、結構、Rode の信奉者です。皆さんも、Rodeのビデオマイク、1本いか がですか? ・Struts  JAVAでサイト開発をするという話があって、ServletやJSP を単純に使うのではなく、Strutsを使う、ということになり、 使ってみました。HTML画面から、値をセット、ゲットする 部分をプログラムで生成するようにしたりして、大分合理化 に努めたのですが、仕掛けを揃えるのがなかなか大変でした。  言語の文法としては、他の言語と大きく違うところは無い ので難しいわけではないのですが、実行環境の調整が大変で すね。また、こういうフレームワークは、その思想が良く見 えないと、とっつき難く感じます。  最近の参考書は、あまり原理原則が書かれていないものが 多く、自分で考える余地が少なくなっているように感じます。 書いてあって、そのとおりやってみて、出来るか出来ないか、 そういう参考書が多く苦労しました。何とか使えるようには なったと思いますが...  Strutsの参考書で、結局役に立ったのは、私の場合、ソフ トバンク刊の四次元データ著のApacheStrutsアプリケーション 開発入門でした。ついているCDをインストールし、サンプル ソースをいじって試行錯誤を繰り返す、まぁ、なんでもそう ですが...(しかし、今見返して、他の本とどこがどう違っ て良かったのか、今は良くわかりません。波長が合っていた のでしょうか?)  ただ、どの参考書も、HTMLタグライブラリとStruts独自の タグライブラリ、両方書いてあるのですが、その辺の区別を きちんと整理するのが結構ピンと来るまで時間がかかりまし た。(しかも、まだ、本当にはピンと来ていないかも。)  やはり、環境を作って、時間をかけてなんだかんだやると か、一定パターンを繰り返し使ってみるとか、どこかでそう いう時間が必要ですね。  PHPとかは割合使う場面があるわけですが、JAVAは、なかな か実行環境を備えたレンタルサーバーが少なく、これも苦労 しました。結局、アメリカのサーバーを借りて使っています。 自分のマシンに環境設定するのは比較的簡単ですが... アメリカのサーバーは英語のやり取りがいやでなければ、結構 手軽な価格で使えますね。 (PHPもはじめて触ったときは、Ver.3でしたが、4になって、 セッション変数というものが出てきて、PEARライブラリが出 て、大分変わりましたね。便利には、なったと思いますが。 手元のPCのPHPの環境設定では、FoxServを結構便利に使って います。cygwinも便利、FoxServも便利です。ただ、最近、 環境設定が簡単に出来ると言う話も増えました。たとえば、 XAMPP http://www.apachefriends.org/en/xampp.html 、 http://www.spacetag.jp/modules/download/ 、 http://homepage2.nifty.com/sak/w_sak3/doc/sysbrd/psql_web01.htm 、以下のリンクページも便利です。 http://lss.eternity.ne.jp/new/class.php?169 ) ・IT技術者促成  即戦力のIT技術者の育成を考える、というプロジェクト があって、いろいろ検討しました。(http://www.itkids.org/) (2006年、実際に育成プログラムを実施する予定です。)  まず、即戦力、というのは何か? それは、すぐ仕事が出来る、 ということに決まっていますが、そのままでは、具体的な教育 目標とはなり難いので、それを具体的に考えました。  また、その教育目標を達成するためのプロセスはどうか?  こうやって、これを教えれば...とあれこれ考えましたが、 結局座学だけでは身につかない心配があり、実習を組み合わせ て、また、実際の仕事を体験させて必要性を身にしみさせる必 要があるだろうとか、いろいろ悩みました。結局、あまりこる と、教師のなり手がいなくなってしまうという悩みも生じてき ます。これも難しいところです。2005年に少し実験しました。  実験的にやった教育、OJTは、まぁ、成功したほうかと思い ます。一番有効だったのは何か、それはまだきちんと整理され ていないのですが...  ある受講生は、常に一杯一杯の状態に置かれたことが自分が 伸びた原因だ、というフィードバックをくれました。傍で見て いた人からは、最初は必死で真剣だったが、しばらく経つと受 講生全体としては、くたびれた感じだった、という感想もあり ました。別の人からは、彼が、泣きそうな顔をしていた、とも 聞きました。そういえば、彼はやせましたね。  別の受講生からの感想は、日報を毎日書かされたことが、自 分自身を客観的に振り返るのに役立った、という内容でした。 出来るだけ細かく読んで、コメントしたり、不明な点は突っ込 んだりしましたが、一応、それをきちんと受け止めてくれたの でしょう。  別の見方では、小さな仕事でしたが一つの仕事を丸ごとやっ たことが成長に役立った、というのもありました。  私自身は、自信をつけてもらうように、課題や負荷を調整し たのが役立ったかな、とも思っています。  なお、多少話が変わりますが、IT技術者の即戦力化の 検討のために様々な本を買い込んで教科書や素材として 使えるか検討していますが、その中の2冊を、ここで ご紹介します。 ・朝日新聞Be編集部:マニュアル不要のパソコン術  講談社ブルーバックス2005 p104的なノウハウも含め、  PC活用術がいろいろ。結構便利かも。ただ、全て役立  つとは期待できるものではないようです。記述に首を  かしげるようなものも多少あるのですが、それでも  結構良いことが書いてあると思います。 ・アンドリュー・J・サター:図解主義 インデックス・  コミュニケーションズ2005 図解の本といえば確かに  図解の本ではあるのですが、私から見れば、考え方の  本といったほうがよいのでは無いかという変わった本。  なかなか、これを教科書にしようという決定版が無く て正直困っています。 自分用リンクとp104.net  インターネットブラウザーには、「お気に入り」とい うのが付いていますが、どうもごちゃごちゃした感じに なりやすいように感じています。  そこで、自分用のポータルページを作って使っています。 ただのを並べたHTMLページですが、 結構重宝しています。  それを、Webにもアップして、もっと便利にしようと していますが、本業が忙しく、なかなか進みません。 まったく途中ですが...(http://p104.net/)  登録がちょっと手間がかかる、それが一つのネック なので、それを解消したいと思っています。 マンガで学ぶ...  もともとマンガが好きなので、よく読むのですが、 世の中、マンガで勉強したいと考える人も多いようで、 あるとき、マンガで学ぶ、みたいなキーワードで本を 検索したら、沢山出てきました。  そこで、適当に(!)何冊か買って読んでみました。 読んだ中で、良かったと思うものは、以下の本です。 ・福森、森川:マンガで学ぶフォーカシング入門   誠信書房2005 マンガ? 挿絵? 今一、フォーカス  されていない? でも、自分の中でひっかっかってい  るモヤモヤしたことをはっきりさせる内省の方法?  なかなか、良いと感じました。 ・すがや、横山:マンガでわかる小説入門 ダイヤモンド社  2005 小説の書き方入門ですが、分かりやすかったです。  ちょっと話の展開は都合が良すぎるのですが、1冊の中で  わかりやすくまとめるには仕方が無いところでしょう。  巻末の参考文献等も役に立ちました。  多分、うまく内容が絞れているのだと思います。言ってい  ることが、あまり盛りだくさんではないことが、良い、  というところでもあります。 ・馬渕、南條:マンガでわかる売れる営業マン売れない  営業マン PHP文庫2004 ちょっと決めつけ調ですが、  なるほどという視点、内容でした。  読んだ中で、ちょっとなぁ、と思ったのは以下の本です。 ・大木、菊池:マンガでわかる簿記入門 日東書房2002  ちょっと内容が一直線すぎる気が...説明の仕方に  問題があるのか、私には、今一、分かりにくかったです。 ・マンガでわかるワード、マンガでわかるエクセル 宙出版  2005 値段は500円と安いが、解説は平凡で、ページレイア  ウトが非常に悪く、読みにくいと感じました。同じくらい  挿絵的で、文字が多いものでも、詠みにくさを感じないも  のもあるのですが... 1ページに詰め込みすぎだと  思います。  結局、マンガで、というのは、易しいという印象で、とっつ きやすく、それなりにうまく書けていれば、勉強するのには 手っ取り早いのですが、上記のように、「出来」にはばらつ きがあります。  まず、扱う題材の量が多すぎないほうが良いようです。  ただ、簡単に覚えたものは忘れやすいという一般法則があり、 マンガで云々で、覚えるのが良いかは微妙なところでしょう。 以前、プログラム学習方式の本で、ラプラス変換を勉強し、 わかりやすかったのですが、すぐ忘れてしまった「実績」を 思い出しました。  なお、マンガとは違うのですが、文春文庫ビジュアル版、 ベストオブすし、などは、見て楽しいのかな、と思います。 ただ、すし屋の鮨の写真などが並んでいるだけですが。  ただ、最近、鮨というのは、なんとも微妙なバランスの 食べ物だと感じるようになりました。お酢が使ってあるので、 そのお酢の味や加減が非常に大切ですね。蛇足で余談ですが。 「生き方」の選択  ちょっと気がついたことをメモ風にご提示。後日また、お しゃべりしてみたいことですが... ・人生の折り返し点  マラソンによく折り返し点というのがありますが、人生にも あるなぁ、とこの頃感じます。この折り返し点、だいたい35歳 から、40過ぎくらいにあるわけですが、通過している瞬間は本 人は大して何も感じていないのではないかと思います。少なく とも私の場合はそうでした。しかし、結構重大な節目で、今の 時点では、もう少し若い頃から意識して置けばよかったな、と 思ったりしています。 ・カウントダウン  上述の折り返し点を過ぎてしばらくすると、考え方がカウン トダウン、という感じになってき易いな、と感じています。  あと、自分の人生どのくらいなはずだから、というやつです。  自然だとも思うのですが、そして自分でもやっているのです が、ちょっと気にして気をつけてもいます。  ベースになっている事実と気持ち、考え方をどう折り合いを つけていくか、どう「忘れて」いくか、という問題かな、と思っ ているのですが。 ・よらば大企業?  最近息子と話していて、就職するなら、教育してくれる余裕 のある大企業にまず行くというのも悪くないのでは? と言っ たのですが、どうもそういう志向は持っていないようで、すぐ 自分のやりたいことへつながる場所へ行きたがっているようで す。学校を出てしまってから振り返ると、学校の中というのは なんのかんの言っても、時間に余裕があり、ゆっくり自分をト レーニングできる場所だと思いませんか? それをさらに手間 暇かけてもっと育ててくれるのは、大企業でしょう。中小、零 細では、人的配置にそういう余裕は無いのが普通です。  すぐ出来ることはそこの浅い簡単なことが多く、奥深いこと は(定義上?)時間のかかる準備や時間をかけた経験値が必要 なのが普通です。  ただ、根拠があっても無くても、自分に自信を持つことによっ て、結構いろいろなことが可能になることも事実です。だから、 即やりたいことに向かってチャレンジチャレンジ、も悪くない ときもあります。成功確率が低いだけです。親としては、成功 確率が低く、袋小路になっているかもしれないところへあまり 喜んで息子を向かわせたいとは思わないということです。  皆さんはいかがお考えになりますでしょうか? ・教育、学習とポジティブフィードバック  昔から、教育とか学習ということに興味を持ってきましたが、 最近になってやっと気がついたことに、教育は、成果がはっき りしてくるまでに時間がかかる、ということと、教育って、わ かった人はさらにどんどんわかり、わからなかった人は、ます ますわからなくなっていく、という、重大な事実があります。 多分、今頃こういうことが、分かった、と言っているのは、私 だけなのでしょうね。でも、スタートダッシュで出遅れると、 どこまで行っても離される、という昔の歌の文句みたいなことが 起きるもので、これが結構問題、とか、教育制度は、その良し 悪しが本当にはっきりしない内にいろいろいじられて変えられ ているようだとか、最近やっと私の中に滲みてきました。 ・歌、音楽、ダンスという趣味  決して学校での音楽や体育の成績は良くなかったのですが、 歌や音楽、そして、ダンスが好きで、(そういう意味では、暗 記物で、好きじゃなく、点も悪かった社会が今、結構役に立っ ています。)今も、日常生活の中の楽しみになっています。  飲み屋で遊ぶのに良いですよね。  特にダンスは、覚えてから、だらだらと日が経ってしまって いたのですが、一向に初心者の領域からあまり上達せず、やや 足踏み状態で、行き詰まりを感じていたのですが、最近、現役は 引退している方なのですが、A級選手に習う機会があり、その先 生について、絞られて、結構新天地に連れて行っていただいて いると感じています。言われていることは、きちんと全身の筋肉 を使って、地面を踏みしめて、送り足を使って美しく(?)歩く、 ということですが、これがなかなか難しく、つい、手抜きして足 を運んでしまうのです。それで、怒られて、やり直す。先生は、 時折、さらにその先を要求してきて、ワルツはスイングして、タ ンゴは、きれ良くメリハリを、などと言うのですが、それ以前の きちんと歩く、が難しく、四苦八苦。でも、結構習って満足なの です。不思議にも。(なんのこっちゃ? いや、皆さんも機会を 作って是非いかがですか? 「良い」先生に習いましょう。) ダンスの直接の効用は、片足のときも、両足のときも、バランス、 安定性が良くなります。また、踊っているときも楽しいですよ。